I am Fujimori, the representative.
ゴールデンウィーク前の週末に、とても素敵で、とてもユニーク、いやユニークというありふれた形容詞では表わすことが出来ない”前代未聞”(という表現が結婚式に相応しいかはわかりませんが。すいません。)の素晴らしい結婚式に出席させていただきました。
主役のお二人は、日本人女性とフランス人男性、藤森の高校の後輩で前職時代の同僚という新婦は、当にアジアンビューティー代表格の美人、対する新郎はこれまた小顔知的セクシーの典型的フランチ美男子という国際カップルで、アメリカの大学で卒業前に出会ってから、なんと7年間!!!の遠距離恋愛を成就させ、ついに結ばれたスーパーカップルです。
式の1ヶ月ほど前に、集合場所の指定はあるものの披露宴会場は秘密という、ミステリー結婚式ツアーとも言うべきご案内のA4冊子!が届き、当日集合場所の箱根彫刻の森美術館に到着すると、またご参列のしおりというB5冊子!を受け取るというすごい準備で、懐かしい面々も集まったこともあり、修学旅行並みの気分に。
結婚式は、彫刻の森美術館の野外ギャラリーの中でオープンエアの人前式。
式は、日本語とフランス語のバイリンガルで進行。
指輪の交換の際に、リングのデザイン・製作者として司会の方にご紹介いただき、二人のマリッジリングのエピソードを織り交ぜてお祝いの挨拶ををさせて頂きました。
ちなみに当店でお作りしたお二人のマリッジリング、一見オーソドックスでシンプルなデザインですが、ほぼリングサイズが同じ二人のリングの内側には、二人が式で誓った3つの言葉が、リングを2本重ね合わせた時に読めるように彫りこまれています。
無事、式が終わり、会場を美術館内の迎賓館に移し、ランチを兼ねたシャンパンパーティー。
シャンパンは、二人が利きシャンパンをしてセレクトした銘柄。というのも、新郎はなんとシャンパーニュ地方の出身でご親戚の方は実際にワイン農園を営んでいらっしゃる。そこでフランスから持参したという、超マグナムボトル(なんと15リットル!!)のボトルオープンで乾杯!
そのほかにもフランスから手荷物直輸入のワイン、フォアグラをはじめとした珍味の数々、ケーキカットに使用したクロカンブッシュ(シュークリームツリー)などなど、手も口も休まる暇がない美食の応酬でした。
パーティーの最後は、二人がお互いに手紙の交換。日本語とフランス語と英語の3ヶ国語で読み上げられ、それぞれの言語でそれぞれの集団が盛り上がり(しかも盛り上がるところがなぜかちょっと違う)、今まで結婚式の挨拶では体験したことがない感動の時間が流れました。
そしていよいよ披露宴会場および今夜の宿泊地であるメインの温泉旅館へ。
マイクロバスに乗せられて5分、東京より一ヶ月ほど遅い桜が敷地に満開の絵に描いたような老舗の旅館。
割り振られた部屋には、プライベートの露天風呂。ここで裸になるのかと、鍵の付くシャワーがないとか、どこで寝るのか、桜茶を飲ただの塩水だ、等々、同室となったフランス人2人は大はしゃぎ。
フランス人二人はもちろん温泉初体験。早速大浴場に連れて行きます。
真っ赤になりながら熱い熱いと騒ぎながらも、平気で20分以上お湯につかる白人大柄男性。敏感なのか鈍いのか。こちらが先にギブアップ。
そんなこんなであっと言う間に披露宴の始まる時間に。冊子によるとドレスコードは浴衣。いわゆるの温泉宿の大宴会会場でのパーティー(宴会)です。
早速、新郎新婦入場。二人ともバッチリ着物で決めてカッコイイ。来場者全員浴衣だから、主役の着物が映える映える(ある意味ずるい)。
でっかいシャンパンに負けない大樽酒の鏡開きで乾杯。檜の枡で飲む日本酒はフランス人に大好評。
その後披露宴は和やかに進み、新郎のアメリカ時代の友人が作ったプロ並みのショートムービーや挨拶があり、いよいよ花嫁のお色直し、、と思ったら、司会のマリオさんが「舞台にご注目下さい」というので見あげると、ねじり鉢巻のいなせな5人組が。。よくみると中心にはお色直しをした花嫁。なんと花嫁から花婿へのサプライズ(!)の祭り太鼓でした。2ヶ月間の練習だそう。スゴイ。花婿はむせび泣いていました。
たっぷり3時間あまり、続いた唯一無二の素敵な披露宴も、最後の両親へのお手紙(もちろん3ヶ国語対応)で和やかにお開きとなりました。
自分の大切な友達がこんなに幸せな時を迎え、しかも自分が作った結婚指輪と共に新しい二人の人生を歩んで頂けるのは何にも替え難い喜びでした。
本当におめでとう!!
披露宴後、部屋に帰って同室のフランス人らはまたお風呂へ。しかもまだ樽酒があるに違いないと、片付け真最中の宴会場を再襲撃して樽酒を持って帰り酒盛り。。結局真夜中過ぎまで良く飲みました(笑)。