フルオーダーメイドで紳士靴を作る! その1

この日曜日は、散りはじめの桜が綺麗な鎌倉へ出掛けました。
ちょうど鎌倉祭りが行われていて、天気も良くて暖かく、すごい人手でしたが、
今回の目的は、紳士靴のオーダーメイド!

鎌倉には、イタリア留学時代の盟友J氏が営む、オーダーメイドとインポートシューズ専門店の「鎌倉靴 KOMAYA」があり、その彼に初めて靴のオーダーをしに行ってきました。


「鎌倉靴 KOMAYA」
http://komaya-shoes.co.jp/index.htm
彼は、イタリアのフィレンツェで6年間修行をし、世界中に顧客を持ち、日本でも伊勢丹のメンズ館で唯一扱いがある高級オーダーメイド紳士靴の工房「ステファノベーメルStefano Bemer」で日本人ながらメインの職人の一人として働いていたというすごい経歴の持ち主。

同時期にフィレンツェにいたというだけでなく、ちょうど同い年の同級生で、イタリアから帰国後、親の代から家業を受け継ぎ仕事をしているなど、非常に共通点が多く、親友であり、作家仲間であり、悩みを共有できる貴重な経営者仲間でもあります。

今日は、オーダーメイドの最初のステップ、デザインの打ち合わせと足の採寸に。

お店の2階に構える彼の工房。イタリアから持って帰ってきた貴重な工具がずらり。

皮の見本と木型のサンプル。皮は、靴の表面だけでなく、内張り、底張り用と、計3種類から選ぶ。

最初のオーダーなので、一生モノとして、表皮にはフォーマルに使いやすいようにイギリス製の黒い牛革を選択。逆に内張りとソールには、オーダーメイドらしさを出すために、深緑の皮をオーダーしました。
次は、木型を作るための採寸。

足型を取るためのインクが仕込んである特殊な台に乗り、J氏自ら細かに測定。
靴のサイズは26センチなんだけど、実際に足を測るとなんと24.5cm!そんなもんなんだと妙に関心。

僕の足の採寸結果です。
左が魚拓ならぬ足拓!?。インクの濃さにより、体重の乗るバランスや力が入るところ、足の皮膚の硬いところまで判るらしいです。

このあと、全体のデザインを決め、各部分の縫い目のあるなしや、靴底の仕上げ、紐の種類や形状など、細かい部分の検討を行い、今日の打ち合わせはここまで。

次回は、3ヵ月後の7月に仮縫いが済んだ靴を確認にまた来店する予定です。
最終的な完成予定は9月末!フルオーダーの靴のオーダーは、約半年の時間をかけて、丁寧に手作りで造りこまれていきます。
ジュエリーのオーダーメイドと違うところもあり、似たところもあり、とても参考になります。

あー完成がすごい楽しみだ!!

 

約2時間の打ち合わせを終え、朝一番に来たけど、もうお昼時。
J氏がヨーロッパで直接仕入れてきた靴のうち、スペイン製のレザースニーカーを二足仕込みお店を後にし、J氏の同級生がやっている和食のお店へ。

和料理 日和
http://hiyori.sitemix.jp/

僕らがイタリアに行っていた時期に、ドイツの日本料理店で働いていたというオーナー料理人の沼上さんが作る創作和料理は、鎌倉で取れた野菜を使ったとても繊細な仕立てのメニューでした。

鮮やかな色彩の春野菜のてんぷら。まるでイタリア国旗のような色あわせ。

靴職人に、料理人にと、鎌倉で活躍する同級生たちに、とても刺激を受けた鎌倉滞在でした。

江ノ電のすぐ脇にお社がある御霊(ごりょう)神社に咲く八重桜がとても綺麗でした。

ちなみに買ったスニーカーはこちら↓

靴の履き脱ぎが面倒な僕は、紐なし(スリッポン)のレザースニーカーが大好きで、
紐がない皮のスニーカーに出会うたびにデザイン関係なく手が伸びそうになるのですが、
J氏のお店には、僕好みのスニーカーがいつもたくさん。全部買いたくなってしまいます。。

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