希少なピンクダイヤのルース ~ピンクダイヤのお話~

カラーダイヤモンドの代表格は、やはりピンクダイヤで、エンゲージリングのダイヤモンドとしても人気があり、ご用意させていただくことも多いのですが、人工的に色を出しているトリートメントダイヤに比べ、ナチュラル(天然)カラーのピンクダイヤは、色が濃くなるとサイドストーン用の小さなメレダイヤでも結構なお値段がするのですが、今回ナチュラルカラーのとても綺麗なセンターストーン用のピンクダイヤが入荷しましたのでご紹介いたします。


ナチュラルピンクダイヤ 0.292ct 「Fancy Intence Purplish Pink」Color SI-1
¥1,720,000(税別)
0.3ct近い大きさがあるピンクダイヤとしては大粒のダイヤで、カラーグレードが「ファンシーインテンスパープリッシュピンク」というカラーグレードが取れ、はっきりとピンク色がわかる天然のピンクダイヤです。

ピンクダイヤのカラーグレードは、表記が複雑でよくご質問を受けますが、このルースのカラーグレードを例に、整理してご説明しますと以下のようになります。
まず、「ファンシーインテンスパープリッシュピンク」というグレードは、「ファインシーインテンス」「パープリッシュ」「ピンク」と、【カラーグレードの接頭辞】+【その他の色相】+【優勢な色相】いう3つの部分に分かれます。

最初の【カラーグレードの接頭辞】は、カラーダイヤの色の濃さを表わし、「彩度」と「明度」の2つの観点からグレーディングされています。

単純に色の濃い順番に並べると以下のようになります。
「ファンシービビッド(Fancy Vivid)」
「ファンシーインテンス(Fancy Intense)」
「ファンシーディープ(Fancy Deep)」
「ファンシーダーク(Fancy Dark)」
「ファンシー(Fancy)」
「ファンシーライト(Fancy Light)」
「ライト(Light)」
「ベリーライト(Very Light)」
「フェイント(Faint)」

上記は、色の濃い順なので、明るくても色が薄い、色が濃くても暗いといった石ごとの個性が出てくるので、「ファンシーディープ(Fancy Deep)」 「ファンシーダーク(Fancy Dark)」「ファンシー(Fancy)」「ファンシーライト(Fancy Light)」 は一概にどの順番で綺麗で価値があるとは言えないのですが、「ファンシービビッド(Fancy Vivid)」 「ファンシーインテンス(Fancy Intense)」は、色が濃くかつ明るいというカラーダイヤの色の美しさの二要素を併せ持つグレードなので、このグレードが付くと希少性がグーンと高くなり、お値段も上がります。


※AGTによるピンクダイヤのカラーグレード相関図です。右上に行くほど綺麗なピンクダイヤとなります。

今回ご紹介しているピンクダイヤは、上から2番目のグレード「ファンシーインテンス(Fancy Intense)」なのですが、横から見ても色が抜けずにしっかりとムラのない綺麗なピンク色がはっきりと出ています。

カラーグレードの後半部分は、色の種類を表わす【色相】です。
グレーディングされるダイヤモンドの色の種類は、「イエロー」、「オレンジ」、「ピンク」、「レッド」、「パープル」、「バイオレット」、「ブルー」、「グリーン」、「グレー」、「ブラウン」といった色があります。
2色以上の色が認められる場合は、【その他の色相】+【優勢な色相】という形でメインの色を最後に表記します。今回のピンクダイヤの色相は、「パープリッシュピンク」なので、紫がかったピンク色というグレードになります。

ピンクダイヤと呼ばれているダイヤモンドのうち、2つ以上の色相があるものですと、「パープリッシュピンク(紫がかったピンク色)」「オレンジッシュピンク(オレンジがかったピンク色)」はそれぞれ好みによりお選びいただければと思いますが、「ブラウニッシュピンク(茶色がかったピンク色)」は希少性が下がり、「ピンキッシュブラウン(ピンクがかった茶色)」は要注意で、一見色が濃いピンクに見えますが本当は「やや赤みのある茶色」という色合いのブラウンダイヤです。

 

以上駆け足で、ピンクダイヤを中心にカラーダイヤのグレードについてのミニ知識です。今回のルースのようにハイグレードのピンクダイヤは、希少性が高くなかなか流通しないものなので、ご興味のある方は是非ご一報下さい。ピンクダイヤをはじめカラーダイヤは、一つ一つの石の個性が強いため、同じグレードでも中々値段の比較も難しいのですが、かなりお買い得なお値段だと思います。

また店頭には他にも、「0.200ct ファンシーライトピンクFancyLight Pink VS-2」¥270,000(税別)という、綺麗なピンクダイヤもあります。こちらは、写真に取ると殆どピンクとわからない淡い色のピンクダイヤですが、天然のピンクダイヤらしい繊細なピンク色が逆に魅力かもしれません。お値段的にもエンゲージリングにお勧めです。

 

最後に、とても珍しい変わったカットのピンクダイヤをご紹介します。


ナチュラルピンクダイヤ0.263ct FancyDeep BrownOrangishPink I1
\328,000(税別)

なんと、「横から見たダイヤモンド」の形!をしたファンシーシェイプのピンクダイヤです。
このルースを使って「横から見たダイヤモンドの指輪」の形のペンダントなんかを作ったら面白いだろうなぁとおもいます。こんな個性的なピンクダイヤ、いかがでしょうか?

 

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