マリッジリングをはじめ、日本のブライダルリングはプラチナでお作りするのが一般的ですが、アダンのオーダーメイドマリッジリングは、地金の種類もプラチナだけでなく、K18ゴールド(イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールド、シャンパンゴールド)でお作りすることはもちろん、ご希望によりシルバーSV925でマリッジリングをお作りすることも可能です。
最近お作りしたシルバーのオーダーメイドマリッジリングを2組ご紹介させていただきます。
まず一組目は、ボリュームのあるシンプルなシルバーのリングがご希望ということで、当店のセレクトオーダータイプのマリッジリングの特注リングとして、男性はフラット(平甲丸)の9mm幅、女性は7mm幅をお選び頂きお作りしました。
シルバーはプラチナやゴールドに比べると柔らかい金属のため、通常プラチナでお作りするような細いデザインのリングですと強度的に曲がりやすく、シルバーでマリッジリングをお作りする場合は、リングの幅は5mm以上、厚みは2mm以上でお作りするのがオススメです。
お二人のマリッジリングには、リング内側にブラックダイヤとアイスブルーダイヤをシークレットセッティングし、その両側にお二人のお名前を筆記体でレーザーマーキングしました。
シルバーは、特にお使いにならずにほって置くと、表面が黒くなってくるため、ご希望によりロジウムコーティングを施しますが、お二人のリングはシルバーの地金そのままの仕上げになっていて、使い込んでいくごとに段々良いユーズド感が出てくるのではないかと思います。プラチナやホワイトゴールドに比べ柔らかい白色と輝きを持つシルバー本来の地金の色もシルバーでマリッジリングをお作りする大きな魅力だと思います。
昨今の貴金属地金の高騰で、プラチナやゴールドでお作りすると材料費だけでも凄いお値段になってしまうボリュームのあるデザインも、シルバーでお作りした場合は材料代金を抑えられるため、ボリュームを大きいマリッジリングをお作りする際には良い選択肢だと思います。
もう一組は、ちょっと個性的な組み合わせでマリッジリングをお作りしたカップルのリングです。
女性のリングは、K18イエローゴールドでスッキリとしたスクエアの中にダイヤを10ピース留めたハーフエタニティータイプのリング。
それに対して男性のリングは、シルバーで6mm幅のボリュームのあるリングをお作りしました。フォルムは全体がスクエアの形になっている幾何学的なモチーフで、シルバーらしい優しい色合いに、少し中心からオフセットした位置に留めたブラックダイヤがとてもさりげなくておしゃれです。
お二人とも、それぞれのご希望を素材にもフォルムにも込めてオーダーメイドしていただきました。
その代わり全く違うデザインのリングになってしまったお二人のマリッジリングですが、リングの内側に2本重ねたときにお二人のイニシャルが浮かび上がるように彫刻して、セットリングとしてのお二人だけがわかるように工夫しました。
アダンでは、シルバーのリングもプラチナやゴールドのリングと同じく、一本一本彫金技術でハンドメイドでお作りするため、廉価のシルバーアクセサリーでよく見られるようなコスト重視の製法とは仕上がりが全く違います。特にフォルムの成型、研磨、仕上げを手作業で行うことによる地金硬化により、マリッジリングとしても強度のある丈夫なリングになるようにお作りしています。
今までシルバーアクセサリーを愛用されてきた方など、シルバーだけが持つ魅力を生かしたハンドメイドのオーダーメイドマリッジリング、いかがでしょうか?