ハマスホイは前から観たいと思っていて今回念願叶いました。
静かな空気の中に、柔らかい光が注ぐ。
時間が止まっているような、それまでの時間も感じるような、不思議で心地よい違和感に襲われます。
ポスターにも使用されている「背を向けた若い女性のいる室内」という作品は、直線と曲線のバランスがうまく使われていて、柔らかくそれでいて緊張感もある印象です。
落ち着いた色調の中に明暗やラインのバランスを感じ、はっとする。
日常でもそんな瞬間がありますが、そんな感覚に似ているような気がします。
前半のデンマーク絵画も素晴らしい空気感で、うっとりしてしまいました。
何度も見返したので、滞在時間はとても長かったと思います。
コンスタンティン・ハンスンの「果実かごを持つ少女」など、どの絵画も空気感を感じるもので柔らかさの中の強さに目を奪われる作品ばかりでした。
東京都美術館
「ハマスホイとデンマーク絵画」
https://artexhibition.jp/denmark2020/