代表の藤森です。
東京都現代美術館で行われている、ブラジルの現代美術を紹介する企画展「ネオ・トロピカリア-ブラジルの創造力」 展に行ってきました。
とてもカラフルなポスターから、ブラジルをビンビン感じたこの展覧会。ずっと行きたかったのですが、結局こんな年末の差し迫った時期に。
その代わり、平日の館内はとても空いていて、ゆっくりと鑑賞する事が出来ました。
まず、最初に感想から言うと、とても面白い展覧会でした。
体感型の展示が多いこともありますが(布をかぶってヘッドフォンをつけて自由に踊れ!など)、昨今のあまりに映像に頼った現代美術展に少しうんざりしていた僕としては、シンプルにポーンと感性に働きかけてくる作品が多く、また奇をてらって珍しかったり、エログロで衝撃的なだけの表現というものも少なく、”野心以外の全てがある”といわれるブラジル人気質が、良い意味で開放的な作品を作り出している気がして、とても清々しい気持ちで楽しめました。
中でも気に入ったのは、マレッペという作家。
ローカルに転がる現実的な表情をモチーフに、心が明るくなる作品がとても印象的でした。
特に下の2枚の写真の作品が展示されている部屋は、とてもよい空間でした。
↑雲を食べるおじさん
年明け1/12までの会期なので、もうすぐ終わってしまいますが、是非時間を見つけて楽しんできて頂きたい展覧会です。
同時開催している、藤原大+イッセイミヤケクリエイティブルーム&カンパナブラザーズによる「カラーハンティング ブラジル」の展示も、ブラジルの自然や都市の中にある色を採集して作品を作るという試み、天然の葉っぱをスピーカーにした装置の展示など、とても新しい提案だと思いました。
また同じく同時開催している「森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ 写真展」も、さらっと見る時間しかなかったけど、ブラジルへの旅情に強く誘われる展示でした。
あと、現代美術の企画展では、森美術館でやっているインドの現代美術を取り上げた「チャローインディア-インド美術の新時代」展 も気になっていますが、このブラジルの展覧会と相互割引をしていて、どちらかの展覧会の半券を持っていると、もう片方のチケットが2割引になるそうです。